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社会的養護を必要とする児童

社会的養護を必要とする児童とは、家庭養護が難しい家庭の児童です。

 

家庭養護が難しくなる要因には、色々な場合がありますが、
大きく分けると、以下のようなものが挙げられます。

 

 1 保護者の死亡・疾病・離別などによって児童を養育するべき保護者がいない、
  或いは養育できない状況にある。

 

 2 保護者自身の抱える生活上の課題や養育の意思・能力、
  養育環境の問題によって適切な養育を行うことができないと判断される。

 

 3 児童自身の行動の問題や疾病・障害などによって、
  家庭が適切に対応することができない。

 

このような要因がある場合、社会的養護が必要であると考えられますが、
1990年代以降、少子化が進行し、児童虐待が増加するという社会問題が発生しています。

 

そして、特に被虐待児への対応が、児童養護問題の大きな課題となっています。

 

実際に、児童相談所における養護相談の対応件数のデータを見ても、
「家族環境」による相談の割合は急激に増加していて、
虐待による対応件数が急増しています。

 

つまり、近年は、現に児童養育を行う保護者がいない、
養育できない状況にあるという児童の割合は少なく、
児童虐待など、家族環境が児童の養育に適切でないとされる児童を保護する割合が
増えているという現状があるのです。

 

虐待は、子どもの成長に大きな影響を与えます。

 

適切でないと判断し、保護し、施設での養育が早急に必要となるのですが、
自分が虐待をしたにも関わらず、無理やり子どもと引き離されると
子どもの保護を容認しない親もいます。

 

子どもへの愛情がないというわけではなく、
子育ての知識がなく、子どもを大らかに受け入れることができない、
人間性が形成されていない大人が多いというのもその背景に見られる要因です。

 

近年の都市化や核家族化の進行は、家庭内での営みを密室化させ、
近隣との交流を希薄にしています。

 

すると、たとえば親が病気になったり失職したりするなど、
家族を取り巻く危機的な状況が起これば、
すぐさま児童養育が困難になります。

 

そして、児童養育に携わる大人世代が、
既に近隣社会との交流の薄い中で育ってきたことや、
きょうだい数が少ない家庭環境にあったことなどから、
児童期に多様な人間関係に揉まれる経験が乏しい環境にありました。

 

そのようなことから、「子育ての知恵」の伝達が困難になり、
色々な個性を持つ児童に対して柔軟に対応することできない大人が増えている傾向にあると考えられています。

 

このような大人世代の状況がある中で、
児童を受け入れる乳児院や児童養護施設等では、
児童に対する家族の代替機能としての役割が求められています。

 

そして、不適切な養育環境におかれていた児童への治療的ケアを行うこと、
児童と保護者との関係調整、
家庭の養育機能を高めるための援助、
家庭が抱える生活課題への対応など家族支援と言う役割をも担っています。

 

特に児童虐待が児童の発達過程に及ぼす影響はとても深刻です。

 

児童虐待を受けた経験のある児童の入所が急増する中、
施設では、虐待行為によって生じた児童の心の傷や、
発達のゆがみに対する治療的なケアが求められ、大きな課題となっています。